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屋上緑化の建築物保護効果

屋上緑化

建築物保護効果に繋がる屋上緑化

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屋上緑化がもたらす建築物保護効果の1つは、前述した熱の躯体伝導を抑制する断熱効果によるものであると言えます。前ページ右上のグラフを見ると、屋上緑 化を施した屋上面の温度の日温変化が4℃に対し、非緑化では42℃に達しています。コンクリートの膨張率α=1×10-5とすると、長さ50㎝スラブに対 して非緑化では1日の伸縮量は21㎜にも達し、緑化面では2㎜とは大きくかけ離れた値となっています。これは、屋上面におけるスラブのクラック、躯体壁面での接合部における防水層の損傷などに、大きく影響するものと考えられています。

もう1つの大きな効果として、土壌の緩衝機能による酸やアルカリの中和があります。酸やアルカリはコンクリートに対して悪影響を与えることが判明しており、たとえばph3.0の酸性雨が降ったとしても、土壌を通過した雨水はほとんど中性にかわってしまい、コンクリートに対する影響はないものとなります。
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右の写真は、上が非緑化面、下が緑化基盤下のスラブで、表面のフェノールフタレイン反応を見たものです。正常なコンクリートはアルカリ性を呈するものであり、緑化していないスラブにおいては完全に中性化した状態であり、かつコンクリートの劣化から細かいクラックが発生していることがわかります。

このように、屋上緑化は建築物の耐久性を向上させ、防水を目的としたシンダーの耐久性をも大きく向上させる手法であり、建築物所有者にとっては建築耐用年数を高めることで、維持管理や補修費用を削減することが可能となります。
このことを実証するように、最近では屋上緑化を組み合わせることを前提に、シンダーの防水保障期間を20年あるいは30年と延長するメーカーも現れてきています。